無音PCへの道 ZOTACのGeForceGTX750Tiをファンレス化してみた

 前記事から予定していたGeForceGTX750Tiのファンレス化を行いました。使用したクーラーはArctic Accelero S3です。Amazonで5000円ぐらいでした。

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 裏面からネジ止めされているだけの耳障りなデフォルトクーラーを外します。外すと保証対象外となりますので覚悟して外します。

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 論理回路チップやコンデンサ、コイル等、熱を持ちやすい部分の裏面に熱を伝導させることが出来る粘土のような熱伝導パッドを分割して貼り付けます。軽い粘着性があるので、ちぎって貼り付けます。よく見ると軽い切り込みが格子状に入っており、手で気をつけてちぎれば綺麗な矩形にちぎれます。熱源部だけにパッドを貼り付けると、背面ヒートシンクを載せた時不安定になるので、程よい位置にダミーのパッドも貼り付けます。GPUの裏面には、付属の黒いコンパウンドを載せますが、これには粘着性がないのでずれないようにそっと作業します。それらを載せたらパッド部分だけ切り抜いた保護シートを上に載せます。カードの下端にぴったり合うように配置しますが、ずれやすいのでなかなか神経を使います。しかし、ちょっとぐらいズレてもなんてことはありません。カード後端からはみ出した保護シートは、本来なら切り落としてしまいたいところですが、別のカードに使いまわした時のことを考えて今回は残すことにしました。しかしホムセンで買えるもので代用になるので残す必要はなかったかもしれません。

 その後、メインヒートシンクに付属のボルトを付け、ビデオカードの固定ネジ用の穴に通しますが、ここで少し工夫が必要です。このカードの場合、説明書通りにスペーサーをつけるとヒートシンクのブロック部がGPUまで届かないので、スペーサーは付けませんでした。また、ワッシャー類も付けずにボルトだけ用いました。このボルトをヒートシンクに締める際、なんとマウントの裏にあるブロックと若干干渉して手締めではきつかったので工具を使って締めました・・・が、締め過ぎたり緩めすぎたりすると、マウントの歪み等でボルトに傾斜が出来、ビデオカードの4つの穴にちょうど収まる姿勢にならないので、微妙に調整しながら締め具合を調整してやることで適合しました(;´Д`)。ボルトを付けるマウントには穴が幾つか開いているので、対象のカードに適合する位置にボルトを付けて下さい。

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 ここまで済むと上のような状態になります。熱伝導パッドの付け方がなっていないというツッコミはあるかと思いますが、この上に背面ヒートシンクを取り付けます。下の保護シートに合うように載せ、姿勢を微調整しながら突き出たボルトにナットのマウントになるスリットの入った金具を通し、その上からナットで締めます。この時、下のサーマルパッド等コンパウンドに軟性があるので、どうしても姿勢が歪みます。逆に考えれば軟性があるので、仕上げ締めの際に任意の姿勢に手で微調整しながら締めたら、正しい姿勢で取り付けることが出来ました。

 ナットで締めた後は上下に固定具を取り付けますが、カード自体が短い製品なので、付属しているもの全ては使いませんでした。また、PCI Expressスロットに差すときに邪魔になる位置に取り付けてはいけません。

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 これで完成しました。鎧をまとった様な感じで妙にかっこいいです(個人的な感想です)。熱伝導パッドが少し見えていますが気にしません。また、付属品には、スロットに取り付ける際、ヒートシンクとカードの接合面を保護するような金具があるのですが、PCケースに適合しなかったので使いませんでした。そして取り付けた様子は以下のとおりです。

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 やはりでかかったです。取り付けは若干余裕をもって出来ますが、いくつかのSATAソケットをいじるときに、ビデオカードを取り外す事になりそうです。ケースのフタに対しては少しの余裕をもって設置できており、ケースが閉められないということはありませんが、なかなかギリギリのサイズです(;´Д`)。

 気になる冷却性能です。エアコンありで、ケース下面からは静音ファンで多少の外気が当てられているという条件において、ケース開扉状態でアイドル31℃、ケース閉扉状態でアイドル41℃と10℃近くも違いました。3DMark11を走らせた結果、ケース開扉状態で77~80℃、ケース閉扉状態で80~83℃でした。まぁ、ちゃんと冷えていて安心しましたが、これはケース自体にも加工をして側面をメッシュにでもしたほうが良い結果を得られそうです。しかし細かいことは今のところ気にしません。

  • 追記:当然といえば当然ですが、このクーラーの場合ケースファンの生み出す気流が、冷却性能に大きく影響することを確認しました。私の環境において、ケース下面から500RPMの超静音ファンで気流を与えただけでも、最大7℃の差がありました。ケースファン無しで高負荷を掛けても安定して動作させられますが、温度は低いほうが部品寿命が長い、と一般的に言われます。まぁ・・・製品寿命を考えて気にするほどのことかどうかは人によると思います。

 そんなことよりも、今度はケースファンの音のほうが気になる様になってしまいました! それほどGPUファンがうるさかったということなのですが、静かになったとはいえ、ここまで来たらHDDも無くして無音PCにしてやろうと思います。但し、そこそこのスペックは確保するという条件付きです。

 出来ることから、ということでHDDを外して、ケースファンも2つ外し、ラジエーターに当てる一つのファンのみで排気と冷却を行う構成にしました。ファンは12cmの500RPMのものです。

 結果としては、HDD音と、ケースファンの風がケースシャーシと奏でる風切り音がなかなかの騒音レベルだったようで、ものすごく静かになりました。しかしそうすると簡易水冷キットのポンプ音が気になりだしましたそのうち取ってしまうことにします。ケースファンも全て無くしたいなぁ・・・