百田尚樹の原発と安全保障を絡めた論は最低

 カツヤマサヒコSHOWという番組があります。いろいろな知識人や著名人を招いて、酒を飲みながらトークをするという、確か神戸のテレビ局で作っている番組だと思いますが、ここに百田尚樹が呼ばれている回がありました。
 話の内容は、国際問題や国内政治、原発、戦争といったものだったのですが、ここで原発と外部攻撃について国会で山本太郎と安倍ちゃんの間で行われた質疑が挙げられたのですが、ここで百田尚樹はこの様に言います。
 「山本太郎は、原発が攻撃されたらどうするのかを心配するのであれば、今回の集団的自衛権に関わる法案を認め、相手に攻撃されにくくするという論理に気づくべきだった」、と。
 これは、一面から見ればそのようにも考えられるというだけの話で、集団的自衛権を使える事が、原発が外部攻撃を受けないという論理には成り得ないのです。そこを飛躍させて上記の様に論じる百田尚樹は、やはり強弁と饒舌なだけで論理が全くないバカウヨの一人だと断じて良いと思います。理由は以下のとおりです。
 今回可決された集団的自衛権に関わる法案は、アメリカに追従してアメリカが戦争したいところと敵国になるということです。アメリカを恨む勢力はたくさん存在します。当然です。このアメリカと共に、戦争して恨まれることになる確率が格段に上がったわけですから、テロの標的になる確率も上がるわけです。つまり、集団的自衛権は、原発が攻撃を受けなくなる方法とは言い切れないのです。
 世界的に見るとこれには確固たる例があり、NATO加盟国は皆集団的自衛権を持っているわけですが、それゆえにISのテロの標的にされまくっていますね。フランスやイギリスなどで、重要施設やそれ以外の施設や人が標的にされ、死にまくっています。
 それに、例えば弾道ミサイルが一番の脅威だとするとしても、その場合集団的自衛権が存在しても意味はなく、結局個別的自衛権で対応してミサイル迎撃を成功させるしか無いというのが現実なので、弾道ミサイルが実際に飛んできた場合は集団的自衛権など役に立たないという事になります。弾道ミサイルを打たせにくくするという効果は集団的自衛権に一定程度有るとは思いますが、弾道ミサイルを打つ時は打つということも事実なので、原発を擁護する論には成り得ません。
 
 集団的自衛権が持つ性質と結果から見ても、百田尚樹の言い分なんてものは、バカウヨの妄想以外の何物でもありません。調子に乗って言いたいことを言って、俺はこう思ってたんだから仕様がない、などと後で開き直るつもりなのでしょうが、世の中そんなバカが許されるほど甘くはありません。